無線機というものを説明するには、まず、有線通信について書いていかなければならないと思うので、まずはそちらから書いて行きたいと思います。
まず、無線機は、呼んで字の如く「無線通信」を利用して通信を行うものです。
そのメリットとしては、有線通信に比べて、無線機は通信を伝送する「線」を必要としないため、基本的に場所を選ばず、通信を行うことが出来るということは、どなたでもご存知の事であると思います。
有線通信についてなのですが、有線通信は、全ての通信の基礎となり、ここからあらゆる通信技術が生まれたといっても過言ではないと、管理人は考えております。
例えば、紙コップと糸を繋いで作ったことがあるであろう「糸でんわ」。
紙コップにクチを付けて「あ〜」というと、もう片方の紙コップからも、糸の振動が伝わり、同じように「あ〜」と聞こえます。
これが有線通信の基本です。
糸、つまり通信を行う線に情報を載せて、伝送することが、有線通信の基本となります。
有線通信は基本的にその通信線さえ問題が無ければ、その安定性はバツグンであり、日米太平洋横断光ケーブルに見られるように、どこまで伸ばしても安定した通信が可能になります。
その線を無くし、電波によって通信を行おうとしているのが、無線通信を行うための機械である、無線機なのです。
また、当サイトでは、無線機の一種であるトランシーバーについても書いています。ぜひ、ご覧ください。
>>トランシーバーについて。
無線機といっても数々の種類があります。
一般的に私達が無線機と想像しがちなのが、事務所などにおいてある、マイクのスイッチを押しながら話をし、その無線機のマイクのスイッチを切ったら、相手からの返事が返ってくる・・といったイメージが多いと思います。
そういった業務用の無線機などが、これまではビジネスの現場では主流でした。
特に配達などを行う物流関係などでは現在でも重宝されています。
こうした無線機は、実は私達の身近にもあります。・・・それは携帯電話です。
この携帯電話も、総務省(旧・郵政省)による電気通信機器に関する検定を受け、それに合格して製造・発売がなされる、立派な「無線機」です。
なお、これも立派な無線機でありながら、無線機の様に一方的なやり取りではなく、双方向の話が出来るかというと、チャンネルを送信と受信の2つを使うことによって、一方にコチラの声を載せて送信・もう一方は相手の声が載っており、それを受信する。
この送受信を同時に行うことで、無線機のような一方的な送信・受信しか出来ないという特性をなくし、普通の電話の様に話が出来るというわけです。
Last update:2019/7/12