インカムって言葉自体はさほど聞いたことが無いような方が多いと思います。
インカムというのは、トランシーバー(主にハンディ型)と、手ぶらで送信・受信が可能な頭に付けるヘッドセットなどと一体。または組み合わされた通信機器の事です。
その内容というのは至って簡単。トランシーバーは通常のもので、無線機としてもさほどインカム用に大きな違いなどはありません。
もう一方のヘッドセットに関しては、ヘッドホンに、マイクが口元に伸びてきた形状をしており、この形状によって、両手を煩わせることがなく、あらゆる作業をしながらの通信を行うことが可能となっています。
こうしたインカムの恩恵を最も受けるのは、特にイベント時などでしょう。
イベントなどに行ったとき、皆さんはそのスタッフなどが腰にトランシーバーらしきものを付けて、ヘッドセットを付けて、無線の相手と話をしている様子を見たことはありませんか?
こういった使い方をするのがまさにインカムなのです。
また、イベントのステージに立ち、歌や踊りを披露している歌手やダンサーなどが頭に付けているのも、あれもヘッドセットですので、インカムを使用しているということになります。
このお陰で、派手なパフォーマンスをしながら、その歌声を会場イッパイに響かせることが出来るというわけなのですね。
また、こうしたインカムを利用する局面というのは、私達の身近にも多く溢れています。
例えば、業務用無線機などにヘッドセットを接続してインカム化させ、運転などをマイクを持つことで妨げずに、クチを動かすだけで運転に集中させることなども可能です。
また、ビジネスだけでなくとも使い道はあります。
例えばバイクのヘルメット。このヘルメットの中にもインカムを搭載することが可能になっていますので、
これにトランシーバーを接続し、インカムとして、同じバイク仲間とツーリングを行う時などにも重宝したりします。
主にインカムの無線機に利用されるのは、トランシーバーの項でも説明した、特定省電力無線機などが主です。これは、免許などが全く必要なく、利用に関しての制限がほとんどないといったことがあるので、こうしたイベント会場などで、スタッフ同士の連絡に重宝します。
また、こうしたインカム用に利用される無線機には、ただの送受信を行う機能ばかりではなく、グループ内での通信を想定して、無線を送信する優先順位を決めることが出来るため、インカムを利用し、グループリーダーの一斉通信などがあれば、それを優先的に受信することが出来るなどの、インカムとしての利用法で、特に必要とされるような機能などの充実が図られているということです。
最終更新日:2019/6/4
トランシーバーとは、無線機の一種であり、私達が「無線機」としてイメージしやすいものの一つでもあります。私達が主にイメージしやすいのは、いわゆる「ハンディ型」と呼ばれる、片手で持って使用するタイプの無線機です。
こうした無線機においては、様々な種類の無線機の形があります。
例えば、据え置き型(固定局)や車載型(モービル局)などがあります。
トランシーバーといっても、おもちゃのようなものから、業務用のものまでピンキリなイメージですが、NEXNETなどの様に、携帯電話の様にエリアを構築し、そのエリア内での通信が可能なものまで、様々なものがあります。
詳しくは、トランシーバーについて。を参照してください。